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学び

2025.11.28

「子どもの“今”を見つめる視点が変わる」 聖徳大学児童学科 海外研修が育てる、実践力とまなざし

みなさんこんにちは。聖徳大学教育学部児童学科では、学びを現場から育てることを大切にしています。その一つが、毎年実施している海外研修プログラムです。
2024年度は、希望者参加の韓国、そして3年生全員参加のイギリスなどヨーロッパで幼児教育・初等教育機関、大学、現地の学生との交流を通して、子どもをめぐる環境や教育の考え方に触れる機会がありました。
今回の記事では、韓国・イギリス研修に参加した学生たちの声をもとに、その学びの深化を紹介します。

 韓国で見つけた「遊びから学ぶ」保育のかたち

8月、児童学科の学生たちは 威徳大学・大邱大学 を訪問。現地の大学生との交流だけでなく、幼稚園・小学校・放課後教育施設にも足を運び、子どもの育ちを支える環境づくりを多角的に学びました。

学生の声:A.Iさん

松海保育園では“交通”をテーマにした保育を見学しました。年齢の違う子どもたちが同じテーマで遊び、自然に学び合う姿が印象的でした。また、園内にはおもちゃ図書館や感覚あそび場があり、“遊びから学ぶ”という考え方が環境づくりにも反映されていると感じました。

 学生の声:K.Sさん

韓国の小学校では、子どもたちのためのリラックススペースが充実していました。放課後の子育て支援も活発で、教育が地域で支えられていることを知りました。日本と“似ている部分”と“違う部分”を比べることで、自分の保育観を言葉で考えるきっかけになりました。

イギリスで体感した、多様性と自由な学び

続いて、10月のイギリス研修では、児童心理コースの学生たちが ノーランドカレッジ や 私立一貫校のジョージ・ワトソン校、さらに タビストッククリニック を訪問。文化・教育観の違いを肌で感じるとともに、子どもとの関わり方や保育・心理支援の幅を広げました。

 学生の声:A.Sさん

研修で特に印象に残っているのは、タビストック・クリニックでの講義です。イギリスの医療制度の中で、子どもの心のケアがどのように支えられているのか、実際の事例をもとにお話を聞きました。一人ひとりの背景まで丁寧に考えながら支援していく姿勢に触れ、心理の学びをこれからどう生かしていきたいか、改めて考えるきっかけになりました。

 学生の声:A.Sさん

ジョージ・ワトソン校では、和紙のちぎり絵を現地の子どもたちと制作しました。現地の子どもたちが作るちぎり絵は、どれも私達では思いつかないような色遣いのカラフルで楽しい作品が多く、作品について簡単な英語で話しかけると、キラキラした笑顔で答えてくれてとても可愛かったです。日本文化についてもたくさん質問され、国を超えた学びを体験できました。

研修後の学びの変化

韓国やイギリスでの研修を終えた先輩たちは「向こうの子どもたちが楽しそうに遊びながら学んでいる姿を見て、教育の仕方って本当にいろいろあるんだなって気づいた」と話していました。自由な遊びや学びに触れたことで、子どもを見るときの視野がぐっと広がったそうです。

また、現地の大学生や園の先生方と交流する中で、「知らない人にも、自分から話しかけられるようになった」「英語が完璧じゃなくても、気持ちを伝えることって大事なんだと思えた」と、コミュニケーションの面でも大きな成長があったようです。

さらに、約1週間の研修生活を過ごす中で、体調管理や生活リズムを整える工夫も自然と身につき、「自分って案外やれるんだ!」と自信を持てたという声もありました。

こうした一つひとつの経験が重なって、「将来どんな保育者になりたいのか」が前よりはっきり見えてきたと語る先輩が多くいます。異文化の中で子どもとかかわる姿を見たことは、これからの保育や教育を考える上で、きっと大きな力になるはずです。

ノーランド・カレッジの副学長をお招きしたシンポジウム開催!

今回、イギリスでの海外研修で訪れたノーランド・カレッジの副学長をお迎えして、研修での学びやイギリスの保育の工夫、日本との違いについてお話いただくシンポジウムを開催します。

「シェービングフォームやスライム、粘土を使った遊びなど、全身で楽しむ活動がとにかく楽しかったです。現地の学生さんも『楽しむのが一番』と言ってくださり、童心に帰って全力で遊べました」(A.Sさん)

また、ノーランド・カレッジでは、ナニー養成の一環として家庭教育に関する学びも充実しており「数学の授業もあるんだ!」と、日本の幼児教育との違いを肌で感じました(S.Aさん)

こんな先輩の体験談で興味を持った方、そのノーランド・カレッジの副学長から実際にお話を聴ける貴重なチャンスです!海外研修や国際保育に興味がある高校生の皆さん、ぜひご参加ください。

開催日時:12月8日(月)16:45~18:15
場所:聖徳大学松戸キャンパス 川並香順記念講堂
申込はこちら
詳細はこちら

海外研修を通して先輩たちが感じたワクワクや発見は、実際にその場に立った人にしかわからないものばかりです。韓国やイギリスで出会った遊びや学びの工夫、異文化の中での挑戦、そして子どもたちとかかわる楽しさ――。そんなリアルな体験談に触れることで、皆さんも“保育や教育の世界で自分が輝く未来”を、少し先取りして感じられるはずです。

そんな学びのチャンスが広がっているのが聖徳大学です。
あなたもここで、世界に通じる保育を一緒に学んでみませんか?


M.Y
都内在住。スポーツ大好き、食べるのはもっと大好きなアラサー女子。松戸の魅力をご紹介します!