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オープンキャンパス・イベント

2024.01.12

初開催「創作絵本コンテスト」受賞者の喜びの授賞式の模様をお届けします!

みなさんこんにちは。昨年4年ぶりに完全対面で開催され、10,000人以上を集客し大変な盛り上がりを見せた「第59回聖徳祭」。その2日目の11/19(日)に表彰式が行われたこの「創作絵本コンテスト」は、「なかよし」「ともだち」「ふれあい」をテーマにオリジナルの絵本を作るコンテストです。多数の応募の中から特に優れた作品が選ばれ、優秀賞2点、入賞4点の6作品が表彰されました。

≪優秀賞≫
「えがおがさきました」福原あづみさん
(愛知県立一宮高等学校3年生)

【審査員講評】タイトルがよく、読みやすい文章。あきらくんのゆれ動く気持ちが伝わってきて共感がもてる。誰にでも似たような経験があると思うので、話の目の付け所がよかった。絵も見やすい。個人的にはP15は「おてつだい」なので、あきらくん一人ではなくおじいちゃんと、P16の咲いたお花も、家族全員で見つめる場面にすればよかったと思う。
<福原あづみさんの制作エピソード・インタビューはこちら

「うみのおともだち」大町美空さん
(長崎県立島原商業高等学校3年生)


【審査員講評】シンプルだが見やすく、動きのある絵。「次はどうなるか」というめくりの効果をしっかりと考えている。「これを読んだ子が一人で海に出かけるのではないか」と、心配?にはなるが、人間関係のみにこだわらず、人に依存しない、自然という広い世界に目を向けた所がよかった。海の生き物たちが協力してりょうくんを助けたところも、「なかよし」「ふれあい」「ともだち」というテーマにあっている。個人的にはイチオシ。


<大町美空さんの制作エピソード・インタビューはこちら

≪入賞≫
「アイスクリームくださいな」相良紅葉さん
(長崎県立島原商業高等学校3年生)

【審査員講評】昔話にある手法を上手に組み合わせ「次はどうなるか」とページをめくらせる工夫ができている。P8で「でもまだたりないものがあるのです」と入れた方が読者に分かりやすい。氷が見せ場になっていて「なるほど!」と思った。みんなでアイスクリームを食べる場面も入れて「あしたはどんなおかしをつくろうかな?」とつなげてほしかったが、みんなで力をあわせて作ったアイスクリームはおいしいだろうな、食べてみたいと思わせる、作品の力がある。

「かぞくがふえたよ」船戸咲和さん
(姫路市立琴丘高等学校2年生)

【審査員講評】手島圭三郎の絵本を思わせる美しさ。版画ならではの表現で、P3-4のシマエナガの飛び立つ姿、P7-8の2羽のダンスはずっと見ていたい。背景も味わいがある。だが、文がない絵本なだけに、シマエナガの生態をある程度知らないと理解できないと思う。2-5歳にはむずかしいのでは?小学生向けならもっと高評価であった。

「ボクとキミのくせ」荒木音彩さん
(長崎県立島原商業高等学校3年生)

【審査員講評】ペットと飼主の関係を「ボク」と「キミ」にしたところがおもしろい。ボク→キミ→ボクと交互に進む展開もよい。絆がテーマなので「キミ」が「ボク」のそばにいない時(キミがトイレに入っている時など)の場面があるとよかった。キャラクターの顔が中央にかかる場面が続くので、顔を左右どちらかによせると見やすい。

「なが~い なが~い」津田栞菜さん
(長崎県立島原商業高等学校3年生)

【審査員講評】タイトル、動物の体の一部のみの絵、めくりの効果、「だれかな?」と読者と共に考える文章、すごくよくできている。「ヘビにかまれないように」と注意がはいるのもおもしろい。P9-10のワオキツネザルの絵は迫力があり、P11-12では「ながー」とタメを作るなど単調にならない工夫がされている。ラスト1ページ前で「せーの!」とよびかけゾウがパオーンと答えるなど読み聞かせの場でも使える。この本を友達と読めば「なかよし」「ふれあい」になると思うが、作品に募集のテーマの要素があまりないのが気になった。

表彰式終了後、川並弘昭記念図書館を見学しました。今回の受賞作品は製本され、同図書館内のこども図書館に配架される予定です。自分の描いた絵本が本になることは、きっとこれからの創作活動にも力となることでしょう。受賞者のみなさんおめでとうございました。


M.Y
都内在住。スポーツ大好き、食べるのはもっと大好きなアラサー女子。松戸の魅力をご紹介します!

 

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