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学び

2024.01.26

養護教諭+社会福祉士のダブル取得でこれからの時代にあった「保健室の先生」になる!

みなさんこんにちは。今回は、養護教諭になるという難易度の高い夢を叶えた岡田華緒さん(写真中央)と、養護教諭コース担当の湯原裕子先生(写真左)、そして採用試験のサポートをしたアドミッションリサーチオフィスの浦部利明先生(写真右)の3名にお話を伺いました。養護教諭とは、みなさんの身近なところでいうと「保健室の先生」になります。聖徳大学心理・福祉学部社会福祉学科ならではの合格までの道のりを、それぞれのお立場から語っていただきました。

養護教諭になろうと思ったきっかけは?
岡田:中学生の時、部活動中に過呼吸で動けなくなってしまった友達に対して、養護教諭の先生がすごく迅速に対応している姿を見て、自分もこうなりたいなと思ったのがきっかけです。聖徳大学では、養護教諭と社会福祉士について同時に学べるということに一番魅力を感じました。養護だけじゃなくて、違う分野も学べるところがいいなと思っていたので、高校3年生の時に入学を決めました。

複数の資格を目指すとなると、授業は多くなかったですか?
岡田:1年生の時から養護教諭を主で目指し、同時に社会福祉士の資格も取れるように頑張ってました。福祉の知識を学びたいと思ったのは、子どもたちが抱えるいろいろな問題が、福祉的な視点で見ると広くて、それについて深く学べたら、養護教諭になったときに役に立つかなと興味がわきました。ですから、授業は多かったですね。特に2年生の秋学期は平日はだいたい1~5限まであって、土曜日は対策講座を開いてくださっていたので、ほとんど毎日学校に来ていました。

実習を通じて将来はどんな先生になりたいと思っていますか?
岡田:実習は3年生の春、5月頃スタートしたので、ちょうど健康診断の時期にあたっていて、最初に健康診断のお手伝いをしていました。他に「保健学習」という授業を一緒にやらせていただきました。子どもたちみんなが、希望を持って生きていけるようにサポートができる先生になりたいと思っています。

社会福祉士の資格があることは養護教諭になる上でどんなプラスになりますか?
湯原:今の子どもたちが抱えている問題に、虐待とか貧困といったように、学校の内部だけで解決できないような、社会的な問題がかかわってきていることが多いので、そうした問題を解決しようと思ったときに、社会的な資源を使いながら解決していくことになります。解決するために相談をしていくときに、その相談相手、連携する相手が、どんな機能を持っているか、どんな専門職が務めているかっていう知識があるだけでも、学校で子どもたちをサポートしていくときに、どんな対応法があるかなという選択肢を考える上でも、社会福祉士のような福祉の視点を持っているということは重要だと思います。岡田さんは、学校の中だけで連携するのではなく、社会で様々な福祉の機関と連携することができるスキルを持った養護教諭、これからの時代に合った養護教諭として活躍できると思います。

聖徳大学の社会福祉学科養護教諭コースの特徴は?
湯原:1クラスが30人ちょっといるのですが、3分の1くらいが社会福祉士と養護教諭、3分の1が精神保健福祉士と養護教諭を、この他に保育士と養護教諭の2つを取得している学生がいます。1年生の頃から2つの資格を目指しているので、授業がぎゅうぎゅうですが、めげずにすごくよく頑張っている学生が多いクラスです。コロナ禍でオンラインという本当に孤独な中で勉強を始めたのですが、本当によく自分の目標というか夢に向かってあきらめずにコツコツやっていた学生が多いですね。

いつくらいからどのような教員採用試験対策を行っていましたか?
浦部:
論文対策は、3年生の秋学期試験が終わったあとの2月上旬から始めました。岡田さんは論文を6月までになんと7本も書いて練習しています。岡田さんが挑戦した東京都の論文のテーマは、かなり突っ込んだ難しいものなので、最初は他県のテーマでウォームアップして、そのあと東京都の過去の問題を解いてもらいました。論文を真っ赤になるまで添削し、具体的で説得力のある方策を書けるように練習しました。特に大切な教育用語の使い方については、間違えないように何度も指導しています。過去の卒業生の合格論文もありますし、模範解答も示しますが、結局はどれだけ自分の言葉で書けるかが重要になってきます。岡田さんの書く論文には論理性があるとともに、養護教諭としての熱意と強い使命感もあり、それを自分なりの言い回しで書けたので「あ、これは本物だ」と見てもらえたと思います。面接対策では、公立学校の教育管理職経験者が学校現場の「空気」と緊張感をもって面接指導できたところが合格につながったと思います。今後は教員採用試験の日程が早まることがあるので、もう少し早くスタートする必要がありますね。

養護教諭になりたいと思っている女子高生にアドバイスをお願いします。
浦部:聖徳大学には社会福祉学科に養護教諭コースがあり、養護教諭を志す学生が全国から集まってきます。同じ目的をもった仲間と学び合い、時には切磋琢磨することは授業や実習と同じぐらい重要です。憧れの養護教諭になりたいという共通の思いや願いをもった友達と出会えることがなによりも大切だと思います。

「岡田さんはとにかく人柄がいいです。チームの中で協働していくうえで、自分の意見を持ちながら、出しゃばりすぎることも引っ込みすぎることもありません。協調性があり、コミュニケーション能力が高く、人の気持ちを思いやれる人間性、それが合格のポイントになっていると思います。そして聖徳の他の学生もみんな【協調性】に富んでいますので、聖徳大学出身の養護教諭は、評価が高いのだと思います」と湯原先生がまとめてくださいました。

みなさまお忙しいところご協力ありがとうございました。岡田さん4月からのご活躍をお祈りしています!


M.Y
都内在住。スポーツ大好き、食べるのはもっと大好きなアラサー女子。松戸の魅力をご紹介します!

 

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