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キャンパスライフ

2021.02.01

「年代物のオルガンで聖徳の本物教育を」明治後半から残る2台のオルガンが聖徳に展示されました。

聖徳大学が大切にしている本物教育。その一例としてキャンパス内には数々の芸術作品が展示されています。
今回は日本基督教団 天下茶屋教会(大阪府大阪市)にあったオルガンを2台、聖徳大学に寄贈していただきましたので紹介します。

 

1909(明治42)年に開設し、110年の歴史を持つこの教会、惜しまれながら閉じられることになりましたが、貴重なオルガンを単なる骨董品としてではなく、生きた形で活用されることを望んでおり、本学の客員教授である毒蝮三太夫先生を通じて、今回の寄贈に繋がりました。
いただいたのは西川オルガンという、日本で初めてオルガンを製造したメーカーの逸品です。博物館や資料館にあってもおかしくないもので、明治後半に製造されたオルガンと推定されています。今ではあまり見ない、足踏み式のリードオルガンと呼ばれるもので、ペダルを踏んで空気を送り、リードを鳴らす仕組みとなっています。昔は学校で一般的に使用されていましたが、今は電子オルガンが主流となり、足踏みオルガンは生産されていません。

 

 

今回は展示されるまでの様子をお伝えします。

 

 

トラックに積まれて丁寧に運ばれています。

 

2台のうち1台は聖徳大学の川並弘昭記念図書館8階に運ばれました。

 

 

こちらのオルガンは今後修理する予定です。

 

 

隣に展示されているピアノは、明治政府が学校制度に音楽教育が導入し、1879年に音楽取調掛を設立した際、アメリカから輸入されたクナーベ社のスクエアピアノ10台のうちの1台です。現存しているのは聖徳大学と東京藝大の計2台となっています。聖徳大学のピアノは2008年の学園周年事業のために修復され、高円宮妃殿下をお迎えした式典で演奏されました。

 

オルガンのもう1台は川並香順記念講堂に展示されました。
こちらのオルガンは音も出て、きれいな音色が響きます。

 

 

 

 聖徳大学の本物教育はキャンパス内に展示されている一つ一つの物から始まっています。
聖徳大学へ足を運んだ際は、ぜひこちらのオルガンも見てみてください。