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学び

2023.09.01

「どこまでも挑戦」し続けるために必要な考え方とは

みなさんこんにちは。スポーツの世界で活躍するアスリートたちにとって、オリンピックはまさに夢の舞台。出場できる選手はほんの一握りの限られた才能の持ち主。その、冬季オリンピックに、スピードスケート競技でなんと5回も出場した経験を持つ岡崎朋美客員教授に「ずっと挑戦し続けるために大切なこと」を教えていただきました。

参照:世界のトップアスリートから超一流の挑戦力を学べる、特別講義が来春スタートします!

岡崎朋美先生は、人口5,000人ほどの北海道斜里郡清里町で酪農農家を営む家庭のご出身。釧路の高校を卒業後、名門、富士急行のスケート部に呼ばれ、高卒で入部しました。そこには、1992年、冬季オリンピックのスピードスケート1500mで銅メダルを獲得し、夏季オリンピックの自転車競技にも出場した、偉大なアスリート橋本聖子さんが所属していたといいます。
「自分の能力を一番発揮できる、国内トップの人がいるところでやってみたいと飛び込みました。18歳で一人で門を叩くのは不安で、ここでうまくいくかどうかはわからないけれども、自分の野生の力を開花させてみたいと思いました」

厳しい環境に身を置いて、初めての出場となる1994年リレハンメルオリンピックに向けて大切にしたのが、
・環境に慣れること(自分のやりたいことができるように)
・高い意識を持った先輩たちと一緒にいること(そちらにひっぱられて成長できるように)
・自分にないものを意識する(先輩たちが持っていて、自分に足りないものは何なのか観察する)
このような意識を持って同じことを何度も何度も繰り返し練習し、見事オリンピック出場の切符を手に入れました。

「オリンピックに出ないとオリンピックの良さは本当にわからない。応援してくれる人も含め、オリンピックでは全員の心が一つになっているのを感じました」


2度目のオリンピックは長野、自国開催となるため「金メダル」が期待される中で、スラップスケートという魔法の靴の登場により、結果は銅メダルに
「金メダルが取れないと、選手は悔し涙を流すのですが、私は危機的状況の中でメダルが取れて心からホッとして素敵な応援してくれた方々に笑顔を見せた んです。そこから“朋美スマイル”という言葉も生まれまし た」

「次の2002年のソルトレイクオリンピック直前の2000年3月には起き上がることもできないほどの激痛に見舞われました。椎間板ヘルニアが悪化していたのです。アスリートとしては前例のない手術を提案され、誰でも受けたことのない手術ならやってみます!とチャレンジ。試行錯誤のリハビリを経て、無事にソルトレイクにも出場できました」

こちらが岡崎先生のすごいところ、根幹には「誰もやったことのないことをするのが好き、私が道を作る」というポリシーがあります。

「すごく高い目標を掲げて、1年1年過ごしていると、また成績が伸びる実感がありました。ダメだったら何をしたらよいか、自己分析を重ね、課題を克服する、この過程が面白い。年齢は記号なんです、年齢のせいで疲れているとかそういうことを言うのは実は日本人だけなんですよ」

授業の最後に、岡崎先生の体験から生まれた勇気の出るメッセージをいただきました。

こちらの授業は、聖徳の教養科目【オリンピアン、パラリピアンから学ぶ​「限界のない挑戦からこころとからだを磨く」】の一コマです。これからの人生で夢を実現するために必要な心の持ち方の基礎を学ぶことが出来る授業でした。

こちらは、長野オリンピックで獲得した銅メダル。貴重なものを全員に回して見せてくださいました。岡崎先生、元気が出る授業をありがとうございました。


M.Y
都内在住。スポーツ大好き、食べるのはもっと大好きなアラサー女子。松戸の魅力をご紹介します!